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集英社文庫(日本)
模範郷
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あらすじ・概要
何語でもない「ぼく」の記憶。
一九五六年、台湾。英語と中国語と台湾語が響き合う旧日本人街に、アメリカ人のぼくたちは住みついた──
日経新聞、朝日新聞、読売新聞各紙で大反響 越境文学の雄、新境地!
1950年代、6歳から10歳まで台湾にいた「ぼく」。日・米・中・台の会話が交錯する旧日本人街「模範郷」。そこは間違いなく「ぼく」の故郷であり、根源であった。何語にも拠らない記憶の中の風景が変わり果てたことを直視したくない「ぼく」は、帰郷を拒んでいた。だが知人の手紙を機に半世紀ぶりにかつての家を探しに行くことを決意する。越境文学の醍醐味が凝縮された一冊。
第68回読売文学賞受賞作。