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集英社文庫(海外)

アデル 人喰い鬼の庭で

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著者

著者:レイラ・スリマニ訳者:松本 百合子

あらすじ・概要

ゴンクール賞作家レイラ・スリマニ、女性の性依存症を描いた衝撃のデビュー作。

夫以外の男とのセックスでしか
満たされないアデル。
医者の夫、かわいい息子、
望んだものは、全て手にいれたはずなのに――。

アデルは公園を走る。4日間で32キロ走り、アルコールを絶ち、早寝を心がけ、1週間は我慢できた。しかし、今夜はじっとりとした悪夢で目覚め、もう「それ」しか考えられない。愛撫されたい。人喰い鬼の庭で人形になりたい……。医者の夫を持ち、息子にも仕事にも恵まれたアデルはなぜ、夫以外の男とのセックスなしには生きていけないのか!? そして、妻の真実を知ったとき、夫がとった行動は!?

【著者略歴】
レイラ・スリマニ
1981年モロッコ生まれ。フランス人とアルジェリア人の間に生まれた母、生粋のモロッコ人の父をもつ。モロッコのフランス人学校を卒業後、パリ政治学院に入学するためパリに移住。卒業後は舞台女優を目指したが、パリのビジネス・スクールで再び学んだ後、ジャーナリストに。デビュー作である本作が大きな話題となる。16年、二作目の『ヌヌ 完璧なベビーシッター』でゴンクール賞を受賞。17年11月、仏マクロン大統領より「フランコフォニー担当大統領個人代表」に任命された。既婚。二児の母。

松本百合子(まつもと・ゆりこ)
翻訳家。上智大学仏文科卒。訳書はゴンクール賞受賞作『ヌヌ 完璧なベビーシッター』レイラ・スリマニ(集英社文庫)、『生きながら火に焼かれて』スアド(ヴィレッジブックス)など多数。2001年よりパリに暮らし、『ゆっくりたっぷりパリ暮らし』(角川文庫)などのエッセイも。