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小説ライムライトチャップリンの映画世界

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あらすじ・概要

【内容紹介】
没後40年 喜劇王チャップリンが書いた唯一の小説を収録、映画「ライムライト」が出来るまで。

2014年2月、チャップリンの唯一の小説で映画『ライムライト』の原案『フットライト――小説ライムライト』が刊行されるというニュースが世界中のメディアで報じられ、日本でも速報が流れた。本書はその『フットライト――小説ライムライト』と小説誕生秘話、映画『ライムライト』の制作過程、当時の劇場風俗などを追うノンフィクション部分からなる。
バレリーナとして溢れる才能を持つテリーはその不幸な生い立ちが原因で踊れなくなり、ガス自殺を計るが、同じアパートに住む老コメディアン・カルヴェロに救われて……。小説の筋立てはおおよそ映画「ライムライト」と重なるが、映画では省かれたテリーの子供時代のディテール、芸人仲間のクローディアスとの語らいなど、ストーリーの中枢とも言えるシーン(当時の風潮を考慮して削除されたのか?)も味わうことができる。
ノンフィクション部分を担当したのはチャップリンの伝記作家としても知られるロビンソン。小説執筆のきっかけや、完璧主義の芸術家チャップリンがそれをどのように映画に作り上げていったかを追う。ユージン・スミスによるチャップリンのポートレイトや直筆原稿、当時の劇場風俗などレアな写真130点以上を収録。

【著者プロフィール】
チャールズ・チャップリン
Charles Chaplin(1889-1977)
イギリス出身の映画俳優、映画監督、プロデューサー、脚本家、作曲家。両親ともミュージック・ホールの芸人で、5歳で初舞台を踏む。ヴォードヴィル一座の花形コメディアンとして渡米し、1914年にハリウッドで映画デビュー。だぶだぶのズボンにちょび髭、山高帽にステッキというおなじみの扮装で、瞬く間に大スターとなり、ユーモアとペーソス、人間愛溢れる作風で世界中を笑いと涙の渦に巻き込んだ。以降、『キッド』、『黄金狂時代』など世界的ヒット作を発表、喜劇の王様の名をほしいままにし、今も世界中の人々に愛されている。代表作に『街の灯』『モダン・タイムス』『独裁者』『ライムライト』など。1972年にアカデミー特別栄誉賞。

デイヴィッド・ロビンソン
David Robinson(1930-)
イギリスの映画評論家、歴史研究者。大衆娯楽から初期映画を専門とし、とりわけチャップリン研究の世界的権威。長らくロンドンタイムズで映画評を担当、著書にChaplin: His Life and Art (邦題『チャップリン』文藝春秋 1993年)、From Peepshow to Palaceがある。カンヌ映画祭審査委員、エジンバラ映画祭ディレクター、ポルデノーネ映画祭のディレクターを務めた。1952年の『ライムライト』プレミア上映を鑑賞。