書誌情報
小説/戯曲
さすらいの皇帝ペンギン
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あらすじ・概要
軽妙な筆致で“生きること"の尊さを描く。
三千綱ファン待望の感動長編
小説家・楠三十郎は『テレビ麻布』開局30周年記念のドキュメンタリー番組のレポーターとして南極に行ってほしいとのオファーを受けた。
経由地、チリのプンタアレナスで、ある少女からクリスマスプレゼントとして大きな鳥かごをもらうが、中にいたのは皇帝ペンギンの雛。どうやら南極に帰してほしいということだった。そしてペンギンとの悪戦苦闘の旅が始まった――。
別れのとき、三十郎はコドク(孤独)と名付けたペンギンにこう語りかける。「生き抜けよ。お前は生きているだけで価値があるんだ」。
軽妙な筆致で命の尊厳を描いた待望の感動長編。
【著者略歴】
高橋 三千綱(たかはし みちつな)
1948年1月5日大阪府生まれ。1974年『退屈しのぎ』で第17回群像新人文学賞受賞。1978年『九月の空』で第79回芥川賞受賞。