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小説/戯曲
高天原――厩戸皇子の神話
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あらすじ・概要
推古天皇の甥である厩戸皇子(聖徳太子)は、大臣の蘇我馬子から、ある話を持ちかけられた。それは、成文化された国史をつくる、ということだった。学識と才能に恵まれた厩戸皇子は、王位継承などのまつりごととは無縁の生活を送っていたが、この依頼に興味を抱き、作業を開始する。
「古事記」「日本書紀」のもとになったといわれ、のちに焼失したという幻の史書の編纂を描いた時代小説。
〈目次〉
アマテラスオホヒルメ
おのごろ島のいざない神
日出ずるところ磐余の天子
葛城の高木の神
【著者略歴】
周防 柳(すおう やなぎ)
1964年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者、ライターを経て、2013年、『八月の青い蝶』で第26回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。同作は2015年に第5回広島本大賞「小説部門」大賞を受賞した。六歌仙と「古今和歌集」の成立をテーマにした『逢坂の六人』(2014)、「古事記」の成立をテーマにした『蘇我の娘の古事記』(2017)のほか、『虹』(2015)、『余命二億円』(2016)の著書がある。
青春と読書掲載