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小説/戯曲
あの光
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あらすじ・概要
ハウスクリーニングサービスで働く高岡紅は、丁寧な仕事と気配りで指名が入るほど信頼を得ていたが、待遇の悪さや部下の対応に腐心する日々に疑問を抱いていた。
そんな折、十代から水商売で身を立てた母・奈津子から独立を促され起業を決意。
仕事は軌道に乗り、親しい顧客の勧めで「開運お掃除サービス」を新たな事業として立ち上げる。
そんな紅のブログがインフルエンサーの目に留まり、書籍出版とセミナー開催の運びに。
経験を活かした実践術と母親譲りの弁舌で聞くものを魅了し、一躍時の人になるも、ある日、紅のメソッドを曲解した教え子の行動がSNSで批判されているという知らせを受ける。
窮地に追い込まれた紅は起死回生を図るのだが……。自己啓発と承認欲求の闇を撃つ問題作。
【著者略歴】
香月夕花(かつき・ゆか)
1973年、大阪府生まれ、東京都在住。京都大学工学部卒業。2013年「水に立つ人」で第93回オール讀物新人賞を受賞。2016年「Anchor Me」が第23回松本清張賞の最終候補に。著書に『やわらかな足で人魚は』(『水に立つ人』を改題)『永遠の詩』『昨日壊れはじめた世界で』『見えない星に耳を澄ませて』がある。