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美麗島紀行

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著者

著者:乃南 アサ

あらすじ・概要

人気作家乃南アサが台湾各地を巡り歩き、台湾と日本の関係性についてその歴史から思いを馳せる異色の台湾紀行。
叙情性あふれる文章に込められた著者の深い想いが全体を包む、台湾紀行の決定版ともいえる作品。
「台湾とは何か。その答えを求めて、乃南さんがずんずん突き進む。まるで蒸籠の蓋を開けたみたいに、著者の台湾愛がふわっと溢れるのだ。」
東山彰良氏絶賛! (第153回直木賞受賞作『流』作家)

目次
時空を超えて息づく島
夏場も時代も乗り越えた小碗の麺
牛に引かれて、ならぬ「牛舌餅」にひかれて
台中で聞く「にっぽんのうた」
道草して知る客家の味
過去と未来を背負う街・新竹
「お手植えの黒松」が見てきた歳月
宋文薫先生夫妻
淡水の夕暮れ
矛盾と摩擦の先にあるもの
日本統治時代の幕開けと終焉――宜蘭
嘉南の大地を潤した日本人――八田與一
「文創」が生み出すもの
三地門郷で聞く日本の歌
「帰れん港」と呼ばれた町・花蓮
出逢いと別れを繰り返す「雨港」――基隆
夕暮れの似合う街・台南ふたたび
手のひらに太陽を
「日本人だった」――台湾の老翁たちにとっての日本統治時代