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「暗号貨幣( クリプトキャッシュ )」が世界を変える!

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著者

著者:中村 宇利

あらすじ・概要

「クリプトキャッシュが世界を変える!」
  
●「クリプトキャッシュ」――暗号貨幣――、
それは、世界初!の「完全暗号」で作られたデジタルマネー。
不完全な暗号技術にたよるブロックチェーンや、
その技術をベースとするビットコインなどの仮想通貨を凌駕し、
新時代のスタンダードになる新発明がここに誕生!
●インターネット上の多くの情報は、暗号化されて安全に送られていると思われているが、実は違う。プロのハッカーが盗めない情報は、ほとんどない。
 情報を守る暗号の鍵が盗まれてしまえば、内容は筒抜けだ。通信上の秘密は守られない。
現在、インターネット業界で広く使われている「公開鍵暗号方式」も脆弱なシステムで、情報が盗まれても無理はないという。
 仮想通貨でおなじみのブロックチェーンもその例にもれない。ビットコインやイーサリアムなどの盗難の事件が後を絶たないのも、暗号技術が未熟だからである。
 今回の「クリプトキャッシュ」は、史上初めての「完全暗号」を使ったデジタルマネーだ。「完全暗号」は、互いに離れた場所にいるふたりが、暗号鍵をweb上で送らないにもかかわらず各々の暗号を更新していくことができる点が、最大のポイントだ。
暗号鍵をweb上で送らないのだから、ハッキングされるわけがない。このシステムを採用した情報だけが盗まれないとなれば、やがて世界中の人々がこの「完全暗号」のシステムを使うようになり、次世代のスタンダードになるのは間違いない。
あたかもGoogleやIPhoneが世界を魅了し、席巻したように・・・!
そしてインターネットはこのシステムによって、情報をシェアする現状を第1ステージからバリューをシェアする第2ステージへと進化していくだろう。
●著者:中村宇利(なかむらたかとし)
1964年三重県生まれ。㈱エヌティーアイ代表取締役兼グループ代表、㈱中村組監査役、(一社)情報セキュリティ研究所理事長を務める。慶応義塾大学大学院機械工学専攻、及び、マサチューセッツ工科大学大学院海洋工学科、機械工学科、土木環境工学科にて工学系学位を取得。マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパンを経て、マサチューセッツ工科大学客員研究員に就任し、コンピュータ・アーキテクチャー、及び、情報セキュリティを研究。非ノイマン型論理回路であるコグニティブプロセッサーの開発に成功。その後暗号技術を完成させ、その応用技術として、エンド・トゥ・エンド・プロテクション通信システム及び「クリプトキャッシュ」を開発した。

[ 本書の目次 ]

●はじめに 暗号貨幣はこうして生まれた
・インターネットの普及と「デジタルマネーのカンブリア紀」
・「仮想通貨のジュラ紀」を超えて
・日本発、世界初の完全暗号「コンプリート・サイファー」
・「クリプトキャッシュ」が秘めた可能性
・「クリプトキャッシュ」の仕組み
・MITへの留学で人口知能(AI)の道へ
・コンサルティングファームでの経験
・人口知能における独自のアーキテクチャーを完成
・暗号鍵の配送問題を「一卵性双生児現象」で解決
・「クリプトキャッシュ」が切り拓くインターネットの「第2ステージ」

●第1章 キャッシュレスの先に見えてきた「暗号貨幣の新生代」
・日本でも急速に進むキャッシュレス決済
・キャッシュレス決済の手段はどんどん多様化
・安心して使えるキャッシュレス決済はない
・「デジタルマネーのカンブリア紀」から「暗号貨幣の新生代」へ

●第2章 私たちのお金や情報はこんなに盗まれている!
・年々増えているクレジットカード被害
・世界中のネット被害は年間2兆ドル?
・最新といわれるセキュリティ対策にも穴
・懸念される企業側の後ろ向きの対応

●第3章 ビットコインの消滅はもはや時間の問題
・ビットコインを巡って噴出する数々のトラブル
・そもそも「ビットコイン」とは何か?
・ビッドコインのこれまでの経緯
・ビットコインの価格急騰の裏事情
・ブロックチェーンの仕組みと機能
・ビットコインの何が新しいのか?
・「プルーフ・オブ・ワーク」と「ビザンチン将軍問題」
・「プルーフ・オブ・ワーク」の限界
・処理速度がどんどん遅くなり、手数料も高騰
・取引や記録に用いられているセキュリティが脆弱
・今後も分裂が続くことは不可避
・相場下落でマイニングの継続性に疑問も
・仮想通貨プラットフォームが崩壊する悪夢 
・ブロックチェーンの受け皿となる「サイファー・コア・プラットフォーム」

●第4章 「貨幣」と「通貨」の歴史から見えてくるもの
・「マネー」と「貨幣」と「通貨」の関係
・「マネー」は人類の偉大な発明
・技術の発展とともに変化してきた「貨幣」の形
・近代になり整備された「通貨」システム
・インターネット時代に相応しい「貨幣」や「通貨」とは?

●第5章 現代社会を支える暗号技術の最前線
・そもそも「暗号」とは何か?
・軍事用として発展した暗号技術
・20世紀半ばから始まった現代暗号の研究
・「鍵なしでは解読不可能なアルゴリズム」の提案
・「鍵の配送問題」についての提案
・量子コンピューティング暗号の可能性
【コラム】「量子暗号」の可能性
・より本質的な問題は「中間者攻撃」
・SSL/TLSプロトコルも「中間者攻撃」には無防備
・完全暗号に求められる究極の条件
・インターネットの第2ステージへ
・プロセス透明化コンピュータの必要性

●第6章 完全暗号による「クリプトキャッシュ」の仕組みと使い方
・「クリプトキャッシュ」と通貨システムの関係
・「クリプトキャッシュ」の発行形態
・高額「クリプトキャッシュ」の発行
・「クリプトキャッシュ」によるスマートキャッシュとコントラクト
・価値と「クリプトキャッシュ」
・新興国における資源を裏付けにした通貨の発行


●第7章 次々に広がる「クリプトキャッシュ」と関連技術の応用
・SIM銀行の出現
・「クリプトキャッシュ」で暗号証券を実現する
・「クリプトキャッシュ」を仮想通貨救済に
・投票用暗号資産を「クリプトキャッシュ」で実現
・巨大コミュニティのためのユーティリティキャッシュ
・インターネットの第2ステージでは何が起こるのか?

●最終章 いつの時代も新しい技術が未来を変える!

・「IoT」と「5G」の時代にこそ不可欠な「コンプリート・サイファー」
・「スマートグリッド」 の脆弱性
・IoTのセキュリティにおける最大の問題点とは? 
・自動車のスマートキー被害
・「クリプトプルーフ・インフラストラクチャー」が拓く新たな社会
・極めてコンパクトな台帳を可能にする「クリプトチェーン」
・多様な価値の交換が可能にする新しい社会
【コラム】TEDで目撃した「グーグル・アース」誕生の瞬間