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随筆/ノンフィクション/他
吉行和子・冨士眞奈美 おんなふたり奥の細道 迷い道
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あらすじ・概要
手軽にできる! お金がかからない! 頭の体操になる! 日本の四季を言葉で楽しめる! など、
いいとこずくめの趣味として、老若男女を問わず、俳句や句会が空前のブームとなっている。
団塊の世代で俳句を始める人も多い中、俳句上手で天然キャラ! といえば、女優の吉行和子と
冨士眞奈美。おふたりに生前の岸田今日子さんを加えた女友達トリオは、かつて雑誌の
『non・no』や『MORE』等で、旅に出たり、食べ歩きしたり、その抱腹絶倒な会話が大人気! であった。
そんな、吉行和子、冨士眞奈美も御年83歳と80歳となった。おふたりとも俳句歴は30年以上。
それぞれ俳号を、窓烏(マドガラス)と衾去(キンキョ)として、おもしろくもアイロニーにみちた俳句を
作り続けてきた。俳句! といえば松尾芭蕉の『奥の細道』。ふたりは、松島へと吟行の旅に出る。
そこで作った本書初出の思わず絶句する! おもしろ俳句を多数ご披露。俳句の楽しさ、句の作り方、
句会の面白さなどを、初心者向けに語り合う。そろそろ俳句を始めたい人への入門書として
また、熟女ふたりの本音の人生論としても楽しめる1冊。平均寿命が80歳を越えた今、長寿社会を
どう生きるかは大問題。未だ元気でマイペースなふたりが語る、おんな同士の友情、俳句、人生論は、
必ずや生きる指針になるはず。
Kという男許さず夏燃ゆる 衾去(冨士眞奈美)
魂よ気儘に遊べ鳳仙花 窓烏(吉行和子)
<著者プロフィール>
●吉行和子 (よしゆき かずこ)
女優。東京生まれ。女子学院卒、劇団民藝付属水品研究所入所。「アンネの日記」で主演デビュー。
1959年「にあんちゃん」「才女気質」で、毎日映画コンクール助演女優賞受賞。1974年「蜜の味」で紀伊國屋
演劇賞個人賞。1978年「愛の亡霊」で日本アカデミー賞優秀主演女優賞。1984年エッセイ集「どこまで演じれば
気がすむの」(潮出版社)で、日本エッセイストクラブ賞。2002年「折り梅」毎日映画コンクール田中絹代賞。
2006年「あぐり白寿の旅」(集英社)出版。2014年「東京家族」で日本アカデミー賞、優秀主演女優賞受賞。
●冨士眞奈美 (ふじ まなみ)
女優。静岡県生まれ。三島北高等学校卒。俳優座付属養成所卒。1956年NHK テレビドラマ「この瞳」で主演デビュー。
NHK専属第一号となり、「輪唱」で清純派三人娘として人気。ドラマ、映画、舞台で活躍。1970年
「細腕繁盛記」で注目を浴びる。結婚を機に芸能界を一時引退するが、離婚後女優を再開。
2000年「ろくでなし」(文春文庫)「恋よ恋歌」(中央公論)等小説を刊行。『ここはどこ 時に空飛ぶ三人組』(集英社)
『わたしはだれ?桜となって踊りけり』(集英社)句集『瀧の裏』(深夜叢書社)を出版。「俳壇賞」選考委員。