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知の仕事術
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あらすじ・概要
混迷を深める現代という時代を知的に生きていくためには、1「情報」、2「知識」、3「思想」が必要だ。それをいかにして獲得し、更新していくか。
自分の中に知的な見取り図を作るために、どうすればいいのか。新聞や本との付き合いかた、アイディアや思考の整えかたまでを指南する。
小説だけでなく、時評や書評を執筆し、文学全集を個人編集する碩学が初めて公開する「知のノウハウ」のすべて。
現代を知力でサバイバルするための実践技術を学ぶ。
<目次より>
1 新聞の活用
2 本の探しかた
3 書店の使いかた
4 本の読みかた
5 モノとしての本の扱いかた
6 本の手放しかた
7 時間管理法
8 取材の現場で
9 非社交的人間のコミュニケーション
10 アイディアの整理と書く技術
11 語学学習法
12 デジタル時代のツールとガジェット
「ものを知っている人間が、ものを知っているというだけでバカにされる。ある件について
過去の事例を引き、思想的背景を述べ、論理的な判断の材料を人々に提供しようとすると
(これこそが知識人の役割なのだが)、それに対して「偉そうな顔しやがって」という
感情的な反発が返ってくる。(中略)
こういう人たちの思いに乗ってことは決まってゆく。
この本はそういう世の流れに対する反抗である。
反・反知性主義の勧めであり、あなたを知識人という少数派の側へ導くものだ。」──「はじめに」より
著者略歴
池澤夏樹(いけざわ・なつき)作家、詩人。1945年、北海道生まれ。小説、書評、翻訳など多くの分野で活躍。
ギリシャ、沖縄、フランスに滞在し、世界的な視野で作品を発表。
『スティル・ライフ』(中公文庫)で芥川賞、『マシアス・ギリの失脚』(新潮文庫)で谷崎潤一郎賞、『パレオマニア』(集英社文庫)で桑原武夫文芸賞などを受賞。
河出書房新社『世界文学全集』『日本文学全集』を個人編集。