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天文の世界史

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著者

著者:廣瀬 匠

あらすじ・概要

西洋だけでなく、インド、イスラム、中国など東洋や、マヤの天文学にも迫った画期的な天文の世界史!
神話から、最新の宇宙物理までを時間・空間ともに壮大なスケールで描き出す。

天体を横軸に、四大文明から現代までの時間の流れを縦軸に構成。
人類が天からのメッセージを読み取ろうと切望し、挑んだ5000年――為政者と暦の関係、世界各地の天の川神話などに加え、天体や宇宙に関する科学的知識も、驚きのエピソードを交え楽しく知ることができる。
例えばメソポタミアやギリシアで発達した占星術はインドに伝わって独自の発展を遂げ、それがさらに中国経由で平安時代の日本に伝わっていたなど、知られざる文化の交流や、学者たちの凄まじい情熱、地域や時代で変遷した宇宙観も辿っている。
これまでになかった目から鱗連続の天文の世界史!
※写真・図版多数掲載

村山斉氏(物理学者・東京大学Kavli IPMU機構長)推薦!
天文学は文化だ! その歴史は「へえ!」満載

【目次より抜粋】
はじめに
第1章 太陽、月、地球――神話と現実が交差する世界
クリスマスの起源は太陽の誕生日?/惑星になった生首/アップデートを放置して823年間

第2章 惑星――転回する太陽系の姿
「2012年世界滅亡」の嘘/ホロスコープ占いを説くお経/21世紀の太陽系再編

第3章 星座と恒星――星を見上げて想うこと
「13星座占い」は必要?/イスラム風のオリオン座/赤い星と青い星、熱いのはどっち?

第4章 流星、彗星、そして超新星――イレギュラーな天体たち
超新星は恒星の引退/私たちは星の爆発で生まれた存在?/歴史と今とをつなぐ超新星残骸

第5章 天の川、星雲星団、銀河――宇宙の地図を描く
星雲星団の名前にMやNGCが多いワケ/宇宙の大きさと銀河を巡る「大論争」/見えざる9割の暗黒物質

第6章 時空を超える宇宙観
天体の計算と宇宙の構造は別問題/ヒンドゥー教と天文学の奇妙な関係/宇宙の年齢、そしてその運命に迫る

終章 「天文学」と「歴史」
インドを侵略した王とインドを愛した宮廷占星術師/植民地と天文学/火星人のように異質な日本人?

【著者略歴】
廣瀬 匠(ひろせ しょう)
天文学史家。1981年生まれ。静岡県出身。東京大学教養学部広域科学科卒業後、(株)アストロアーツ勤務。その後天文学史の研究を志し、京都産業大学大学院修士課程修了後、京都大学大学院博士課程を経てパリ第7大学博士課程修了。専門は古代及び中世のインドにおける数理天文学の文献学的研究。スイス連邦工科大学チューリッヒ校研究員。星空案内人(星のソムリエ)。共著に『ときめく星空図鑑』(山と渓谷社)。