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公共貨幣入門
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あらすじ・概要
「失われた30年」から脱却できる唯一の処方箋。
私たちの命と日々の暮らしをつないでいくための貨幣理論。
日本の「失われた30年」は主流派経済学の処方箋を素直に実施した結果である。
新古典派経済学による構造改革は低賃金の非正規労働者を増やし、ケインズ経済学による財政・金融およびリフレ政策は1000兆円を超える借金地獄をつくった。原因は貨幣システムの欠陥にある。
主流派経済学やMMTの誤りを指摘し、現在の貨幣理論にかわる新たな貨幣システム「公共貨幣」を提唱。
「公共貨幣」を取り戻せば「ゼロ成長」から脱却でき、新しい未来が開けることを論証する。
【本文より抜粋】
2019年に武漢で確認されたコロナウイルスは瞬く間に世界中に拡散してパンデミック状態となり、これが引き金となって、2021年現在の世界経済はまさに1929年の世界大恐慌前夜のような様相を呈し始めている。果たして次に起こるであろう世界大恐慌に対する治療薬はあるのだろうか。答えはイエスである。公共貨幣システムへの移行が日本経済の「失われた30年」から脱却できる唯一の処方箋である。
【目次より抜粋】
はじめに貨幣の定義あり
第1章 債務貨幣システムと「失われた30年」
第2章 主流派経済学の破綻
第3章 MMTは債務貨幣のデザイン欠陥を隠蔽
第4章 公共貨幣システムへの移行
第5章 公共貨幣で新国生みイニシアティブ
【著者略歴】
山口薫(やまぐち かおる) 国立アンカラ社会科学大学(トルコ)大学院教授、公共貨幣フォーラム代表理事。
兵庫県生まれ。カリフォルニア大学バークレー校経済学博士号(1985年)。カリフォルニア州立大学、サンフランシスコ大学、ハワイ大学、同志社大学大学院ビジネス研究科等で教鞭をとる。
著書に『公共貨幣』(東洋経済新報社)など。
山口陽恵(やまぐち ようけい) 日本未来研究センター研究員(システムダイナミックスグループ)、公共貨幣フォーラム理事。
愛知県生まれ。EUのエラスムス・ムンドゥス修士号(EMSD 2017年)。
フィンテック企業・ソラミツ(貨幣・経済システム研究所所長)を経て、現在は日本未来研究センターでASDマクロ経済モデル開発に従事。