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わるい食べもの
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あらすじ・概要
「いい食べもの」はもうたくさん!
気高き毒気が冴えわたる、異色の食エッセイ
WEB連載中からじわじわファンを増やし続けた話題作が、ついに書籍化!
幼少期をアフリカで過ごし、デビュー作『魚神』が小説すばる新人賞と泉鏡花文学賞をダブル受賞。『男ともだち』でも高い評価を得るなど文芸界のフロントを駆ける作家が、「食」をテーマに幼少期の記憶から創作の裏側、世の中への疑問まで多彩につづる初のエッセイ集。
「いい食べもの」情報が氾濫する今だからこそ、「わるい」を追求することで食の奥深さを味わい、ひいては生き方そのものを問う意欲作。
【内容紹介】
●アフリカ時代に経験した、米とアイデンティティの関係性…「おかかごはん」
●お洒落カフェで体にいいメニューを選んだら「鳥の餌」になった話…「『いい』食べもの」
●映画『グラディエーター』における衝撃の食シーン…「パンを投げる」
●食い尽くすはずが「食われた」、尾道の思い出…「ひとり旅」 etc.
【各氏絶賛!!】
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チハヤは、見た目こそお洒落さんだが、中身は偏屈なジジイだ。
彼女が自分を基準に普通だと思っていることは、たいがいおかしい。
そんなチハヤがあるとき真顔で、
「エッセイってどう書くのかわからなくて……」と言った。
何を言ってるんだ、こんな凄いものを書いておいて。
千早茜はやっぱりおかしい。―― 作家・村山由佳
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ユーモラスな毒と愛を持って綴られた食べ物たちは、
驚くほど魅惑的だ。
千早茜さんのエッセイは、日常的な食事さえも、
特別な一口に変えてしまう。―― 作家・島本理生
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【著者プロフィール】
千早 茜(ちはや・あかね)
1979年北海道生まれ。小学生時代の大半をアフリカで過ごす。立命館大学文学部卒業。
2008年「魚神」で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。同作で泉鏡花文学賞受賞。
2013年『あとかた』で島清恋愛文学賞受賞、直木賞候補。2014年『男ともだち』が直木賞候補、吉川英治文学新人賞候補となる。
近著に『人形たちの白昼夢』『クローゼット』『正しい女たち』など、共著に『犬も食わない』がある。本書が初のエッセイ集となる。