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小説/戯曲
マルメロ草紙-edition courante-
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あらすじ・概要
二十世紀初頭の巴里を豪華絢爛に蘇らせた傑作耽美小説!
2013年限定150部で刊行された幻の豪華本『マルメロ草紙』をテキストの読みやすさを重視した新たな装いで刊行。
時は二十世紀初頭の巴里。ブーローニュの森近くの瀟洒な屋敷で暮らす、大実業家エミール・ボナストリューとその慎ましやかな夫人シャルロット。貞淑な姉シャルロットとは対照的な生き方を求め、華やかなパリで女優を目指す妹のナディーヌ。
その館に陽に灼けた美しいショーマレー中尉が招かれて、エミールとナディーヌ、そしてシャルロットの心に波風が立ち始める。やがて、パリ社交界の中心に座す、エナメルで固めたような美貌で名高いヴェルチュルーズ侯爵夫人から仮装舞踏会の招待状が届く。
ロダン、ジャン・コクトー、ニジンスキー、モディリアーニなども登場する中、館の大広間で繰り広げられる仮装舞踏会。扇情的な異国の音楽が奏でられ、エミールとナディーヌに、そしてシャルロットと侯爵夫人、ショーマレー中尉にも官能の波が押し寄せる。アールデコ様式全盛の時代、煌めきに満ちた女性たちの甘酸っぱく、香気に満ちた物語。
カラー口絵三葉入。