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走馬灯交差点

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著者

著者:西澤 保彦

あらすじ・概要

殺人事件を捜査中の刑事が、何者かによって橋から突き落とされてしまう……。気が付くと目の前には“自分の幽霊”が——!?
怒濤のどんでん返しがラッシュする“特殊設定ミステリ”!

特殊設定ミステリのパイオニアが仕掛ける怒濤のどんでん返しラッシュ。いったい何が起きているのか? 不朽の名作から27年、西澤保彦がふたたび“人格転移の殺人”に挑む。———大森 望

カバーイラストは、漫画家・石江 八氏書き下ろし!!


いまの時刻は午後三時半。辺りは、まだ明るい。けれど、それが幽霊であることは疑い得ない。
霊感なんてものとは本来無縁のはずのおれがこれほど、はっきりとしたかたちで心霊現象を体験するというのも驚きだが、それ以上に衝撃的な事実がある。
欄干の傍らに浮かんでいる中年男性の幽霊はどう見ても山名隆夫……他ならぬこの、おれ自身なのだ。(本文より)

【著者プロフィール】
西澤保彦 にしざわ・やすひこ
1960年高知県生まれ。アメリカ・エカード大学創作法専修卒業。95年『解体諸因』でデビュー。『七回死んだ男』や〈匠千暁〉シリーズ、〈腕貫探偵シリーズ〉などSF要素のある本格ミステリ作品で人気を博す。近著に『夢魔の牢獄』『偶然にして最悪の邂逅』『スリーピング事故物件』『パラレル・フィクショナル』『異分子の彼女 腕貫探偵オンライン』などがある。