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集英社オレンジ文庫
おやしろ温泉の神様小町 六百年目の再々々々…婚
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あらすじ・概要
開湯六百年を迎えたおやしろ温泉郷最古の宿『三澄荘』。そこで熱心に働く千代には大きな秘密があった。なんと、その正体は「小町様」と呼ばれる『三澄荘』の守り神。ご神体である木彫りの人形と三澄家の当主が結婚する風習が何百年も続いており、今夜は新しい当主・貴司との祝言。貴司は中学から全寮制の学校に通い、そのまま都内の大学に進学していたため、姿を見るのは十年ぶり。彼が幼い頃は、『仲居の千代さん』として一緒に遊んだものだ。彼女の姿は小さな子供にしか見えず、存在も忘れていくのに、なぜか彼は声をかけてくるし、記憶もしっかりあるようで!? 古びた温泉郷を舞台におくる、神様の結婚騒動!
一 お待ちかねの祝言
二 天高く、きゅうりは流れる
三 たたり神になっちゃったっ?
四 三澄貴司にデコピンを
五 昔語りとこれからの展望