集英社の本

雑誌

書籍

コミックス

書誌情報

集英社新書

「天皇機関説」事件

ご購入

デジタル版を購入する

※書店により取り扱いがない場合がございます。

著者

著:山崎雅弘

あらすじ・概要

「天皇機関説」事件は、この学説を主張する憲法学者の美濃部達吉への、天皇を崇拝する退役軍人や右派政治家の攻撃が発端となっている。1935年2月に始まり、約半年にわたる「機関説」排撃運動の中で、美濃部に対する政治的な弾圧が行われただけでなく、言論や学問の自由も奪われ、立憲主義が事実上停止した。その結果、「権力の暴走」を止める安全装置が失われ、日本は破局的な戦争へと突き進む。この事件は、社会がどのように「壊れて」いくのかを物語る昭和史の重要な分岐点である。現在の政治・社会状況との類似点の多さに戦慄が走る……! 【目次】はじめに/第一章 政治的攻撃の標的となった美濃部達吉/第二章 「天皇機関説」とは何か/第三章 美濃部を憎んだ軍人と右派の政治活動家/第四章 「国体明徴運動」と日本礼賛思想の隆盛/第五章 「天皇機関説」の排撃で失われたもの/あとがき/「天皇機関説事件」に関する年表/参考文献

はじめに
第一章 政治的攻撃の標的となった美濃部達吉
第二章 「天皇機関説」とは何か
第三章 美濃部を憎んだ軍人と右派の政治活動家
第四章 「国体明徴運動」と日本礼賛思想の隆盛
第五章 「天皇機関説」の排撃で失われたもの
あとがき
「天皇機関説事件」に関する年表
参考文献