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集英社新書
原子の力を解放せよ 戦争に翻弄された核物理学者たち
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あらすじ・概要
心震わす3人の若者の感動の青春群像。『映画 太陽の子』の背景となった事実に迫る! 太平洋戦争開戦直後、アメリカ軍の上層部にはある疑問があった。それは日本の“原爆開発”。終戦後、その実態を明らかにするため、アメリカは調査団を派遣し、大戦中の日本の核開発の実態を調べた。しかし、その調査結果は機密扱いとなり、長い間、すべてが謎に包まれてきた。NHK取材班は、当時の関係者や歴史家の取材を通じ、アメリカに没収され、戦後埋もれていた歴史的資料を発掘し検証した。そこから、激化する戦争の波に巻き込まれていった核物理学者たちの姿が見えてきた。本書では、知られざる京都帝国大学による原爆研究の真相に迫り、科学研究の「原罪」について考える。
プロローグ――すべては一束の日記から始まった 浜野高宏
第一章 日本は“核兵器の開発”をしていたのか? 浜野高宏
第二章 日本の“核兵器開発”を調査せよ 新田義貴
第三章 アジアを代表する核物理学者・荒勝文策 新田義貴・海南友子
第四章 なぜアメリカは日本の“原爆開発”を疑ったのか 浜野高宏
第五章 浮かび上がった「F研究」の実態 新田義貴
第六章 広島での原爆調査・荒勝の信念と葛藤 海南友子
第七章 サイクロトロンで荒勝が夢見たもの 浜野高宏・新田義貴
第八章 戦後“科学の原罪”と向き合った核物理学者たち 海南友子
第九章 「F研究」が現代に問いかけるもの 新田義貴
あとがき 浜野高宏
解説 政池 明
参考文献・資料