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集英社文庫
文庫増補版 主権なき平和国家 地位協定の国際比較からみる日本の姿
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あらすじ・概要
日米地位協定は1960年の締結以来一度も改定されていない日本の「主権放棄」ぶりは、同じくアメリカと地位協定を結んでいる他の国々と比較しても際立っている。国内の一部の領空は日本の航空機が通過できず、オスプレイ墜落事故や米軍婦女暴行事件が起きても何もできない現実。戦後から現在に至るまで「占領状態」が続き、「日本国憲法の上に日米地位協定があり、国会の上に日米合同委員会がある」。アメリカに依存しきった主権なき平和は本当に平和と呼べるのか? 刊行時に大反響を巻き起こした単行本を大幅改稿&増補した特別版!
まえがき 伊勢崎賢治
文庫化にあたって 布施祐仁
序章 主権にあいまいな国
第一章 刑事裁判権 政府が言う「日本が韓国やドイツより有利」というのは本当か
第二章 基地管理権 米軍の運用に日本政府の権限が及ばないのは当然なのか
第三章 自由出撃 朝鮮戦争から生まれた日米地位協定と朝鮮国連軍地位協定
第四章 思いやり予算 日本のアメリカへの貢献は不十分なのか
第五章 国連PKO地位協定 日本は特権を享受するだけで責任を果たさなくてよいのか
第六章 日米地位協定改定案 改定を実現するために何をすべきか
あとがき 布施祐仁
文庫版あとがき 伊勢崎賢治
巻末資料