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集英社文庫
空をゆく巨人
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あらすじ・概要
福島県いわき市の実業家・志賀忠重と、中国福建省出身の世界的現代美術家、蔡國強。二人は、1980年代にいわきで出会い、数々の驚くべき「作品」を生み出してきた。そんな二人の最大の作品が、東日本大震災後に制作した「いわき回廊美術館」。その周辺の山々では、志賀が、99,000本の桜を250年かけて植樹する「いわき万本桜プロジェクト」を進めている。原発という「負の遺産」を残したことを激しく悔いて、未来のいわきを世界に誇れる場所にするために。型破りな二人の巨人の足跡を辿りながら、美術、ひいては「文化」の底力を問う。スタジオジブリ・鈴木敏夫氏絶賛! 第16回開高健ノンフィクション賞受賞作。
プロローグ
はじめに
第 一 章 生まれながらの商売人 いわき・一九五〇年
第 二 章 風水を信じる町に生まれて 泉州・一九五七年
第 三 章 空を飛んで、山小屋で暮らす サンフランシスコ・一九七六年
第 四 章 爆発する夢 泉州・一九七八年
第 五 章 ふたつの星が出会うとき 東京・一九八六年
第 六 章 時代の物語が始まった いわき・一九九三年
第 七 章 キノコ雲のある風景 ニューヨーク・一九九五年
第 八 章 最果ての地 レゾリュート・一九九七年
第 九 章 氷上の再会 レゾリュート・一九九七年
第 十 章 旅人たち いわき・二〇〇四年
第十一章 私は信じたい ニューヨーク・二〇〇八年
第十二章 怒りの桜 いわき・二〇一一年
第十三章 龍が駆ける美術館 いわき・二〇一二年
第十四章 夜桜 いわき・二〇一五年
第十五章 空をゆく巨人 いわき・二〇一六年
エピローグ いわきの庭 ニュージャージー・二〇一七年
主な参考資料
文庫版あとがき