書誌情報
集英社文庫
カケラ
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著者
あらすじ・概要
美容外科医の橘久乃は幼なじみの志保から「やせたい」という相談を受ける。カウンセリング中に出てきたのは、太っていた同級生・横網八重子の思い出と、その娘の有羽が自殺したという情報だった。有羽は高校二年から徐々に学校に行かなくなり、卒業後、ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。母が揚げるドーナツが大好物で、それが激太りの原因とも言われていた。もともと明るく運動神経もよかったというその少女は、なぜ死を選んだのか? 「美容整形」をテーマに、外見にまつわる固定観念や、人の幸せのありかを見つめる、心理ミステリー長編。
プロローグ
第一章 ロック・ジュウヨン
第二章 ドーナツの真ん中
第三章 似たもの親子
第四章 道徳とか、倫理とか
第五章 あまいささやき
第六章 あこがれの人
第七章 あるものないもの
エピローグ