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集英社文庫
スキマワラシ
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著者
あらすじ・概要
白いワンピースに、麦わら帽子。廃ビルに現れる都市伝説の“少女”とは?――太郎と散多は古道具店を営む兄弟。ものに触れるとそこに宿る記憶が見えるという散多は、古いタイルからこれまでにないほど強烈なイメージを受ける。そこに映し出されたのは幼い頃に亡くした両親の姿だった。タイルと両親にまつわる謎と、廃ビルで目撃された少女の都市伝説が交差するとき、時を越えた物語の扉が開く……。再開発予定の地方都市を舞台に、兄弟のひと夏の不思議な冒険を描くファンタジックミステリー長編。
第一章 兄のこと、名前のこと
第二章 壁の色のこと、茶碗の帰還のこと
第三章 ジローのこと、発見のこと
第四章 チーズケーキのこと、N町のこと
第五章 落語CDのこと、トンネルのこと
第六章 銭湯のこと、胴乱のこと
第七章 坂道の先のこと、黄色いテープのこと
第八章 風景印のこと、「ゆるさ」のこと
第九章 兄が遭遇すること、その反応のこと
第十章 「ダイゴ」のこと、「ハナコ」のこと
第十一章 準備のこと、もう一匹のこと
第十二章 ドアを探すこと、消防署のこと
第十三章 ちょっとした寄り道のこと、世間での呼び名のこと
第十四章 みんなのこと、僕らのこと
文庫版あとがき