集英社文庫
埋め込みコード(HTML)
※このコードをコピーしてサイトに貼り付けてください
2016年5月20日発売
638円(税込)
文庫判/320ページ
ISBN:978-4-08-745441-3
2016年8月5日発売
※書店により取り扱いがない場合がございます。
著:周防柳
【第26回小説すばる新人賞受賞作】「わしはずっと八月を、くり返してきたんじゃ」。急性骨髄性白血病で自宅療養することになった亮輔は、中学のときに広島で被爆していた。ある日、妻と娘は亮輔が大事にしている仏壇で古びた標本箱を見つける。そこには前翅の一部が欠けた小さな蝶がピンでとめられていた。それは昭和二十年八月に突然断ち切られた、彼の切なくも美しい恋を記憶する品だった。
一章 標本 2010年8月二章 動員 1945年8月三章 初恋 1945年8月四章 証明書 2010年8月五章 脱皮 1945年8月六章 飛翔 2010年8月