集英社文庫
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2007年4月20日発売
550円(税込)
文庫判/224ページ
ISBN:978-4-08-746152-7
2013年11月8日発売
※書店により取り扱いがない場合がございます。
著:佐藤愛子
借金取りというものは、会ったことがない間はやはり怖い存在だった。だが実際につきまとわれてみると、怖いというよりは情けなく、いやらしく、滑稽に見ようとすればいくらでも滑稽になる。実際、大のおとなが金のために目の色を変えてわめきまくるというのは本人が必死であればあるほど滑稽だ。その滑稽さがわかるようになれば人生元気に過ごせるのである。楽天的に生きるとはそういうことだ。