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集英社文庫
頭痛 肩こり 樋口一葉
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あらすじ・概要
ぼんぼん盆の16日に地獄の釜の蓋があく…。夭折の天才女流作家、樋口一葉の19歳から死後2年目まで、それぞれの盆の16日に巡り来た運命は――。幽界(あのよ)と明界(このよ)にまたがる卓抜な仕掛けと会話で綴る樋口一葉像。没落士族の女家長・樋口夏子が、いかにして家族のために闘い、生き抜き、作家・一葉となって奇跡のような名作を生み出したのか。井上ひさしがユーモアをちりばめて描く、明治という激動の時代を駆け抜けた一人の女性の短くも美しい人生。再演のたびに新たな感動を呼び起こす傑作戯曲。
一 ぼんぼん盆の十六日に
二 借金の申し込み
三 花蛍が生者たちの会話に加わった夜
四 明治二十六年のジャンケンポン
五 火葬場の煙
六 お月さまはエライな
七 めぐりめぐって
八 世の中全体に取り憑くことはできない
九 夏子の新盆
十 エピローグ