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集英社学芸単行本

記憶の森を育てる 意識と人工知能

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著者

著:茂木健一郎

あらすじ・概要

人類は、終わるのだろうか。知能指数40000の人工知能を前にして。答えは簡単ではないけれど、さあ、わたしたちは歩こう。話そう。そして森を育てよう。すべての記憶を土として。その上で踊る、泥だらけの生命として。『脳と仮想』から10年。意識とはなにかを考え続ける脳科学者、最新の論考。著者は、原始生命におけるおぼろげな意識の萌芽から、言語を有する人間の高度な意識状態にいたるまで、その発達を緻密に考察していきます。近い将来まちがいなく、あらゆることが人工知能にアシストされた、未曾有の文明社会が出現するでしょう。そのときわたしたちは、どのように自らの知性を磨いてゆけばいいのでしょうか。そのヒントは、記憶と意識の根源的な問題を扱ったこの本の中に、あちこち、キラリと光を放っています。

はじめに
第1章 記憶と意識(過去を今につなぐもの
意識の採掘人
意識の進化のオーバーフロー理論
意識と統計的アプローチ
フローと超越的体験)
第2章 場所と記憶(瓦礫を一つひとつ拾うこと
なぜ、人はそこに行かなければならないのか
中谷宇吉郎と青首
グリーンフラッシュさえ、見たことがあるのかもしれない
ダウン・アンダーの空気
言葉と国家)
第3章 神と人工知能
重さを感じて生きる
対話と知性
人工知能の散歩)
あとがき