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集英社学芸単行本
インフレ課税と闘う!
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あらすじ・概要
もはやインフレは止まらない!
これからの日本経済、私たちの生活はどうなる?
コロナ禍やウクライナ戦争を経て、世界経済の循環は滞り、エネルギー価格などが高騰した結果、世界中でインフレが日常化している。2022年からアメリカでは、8%を超えるインフレが続き、米国の0%だった金利は5%を超えるまでになろうとしている。世界経済のフェーズが完全に変わった!
30年以上、ずっとデフレが続いた日本も例外ではなく、ここ数年来、上昇してきた土地やマンションなどの不動産ばかりでなく、石油や天然ガスなどのエネルギー価格が高騰したため、まずは電気料金が上がった。さらに円安でも打撃を受け、輸入食品ばかりではく、今や日常の生鮮食品などの物価がぐんぐん上がりだした。一昨年までのデフレモードはすっかり変わり、あらゆるものが値上げされ、家計にダメージが直撃した。
これからは、「物価は上昇するもの」というインフレ前提で、家計をやりくりし、財産も守っていかなければならない。一方、物価の上昇ほどには、給与所得は上がらず、しかもインフレからは逃れられないことから、これはまさに「インフレ課税」とも言えるだろう。
昨今の円安は、海外シフトを進めてきた日本の企業にとってもはや有利とは言えず、エネルギーや食料品の輸入が多い日本にとっては、ダメージの方が大きい。日本の経済力も、かつてGDPが世界2位であったことが夢のようで、衰退の方向に向かっている。日銀の総裁も植田総裁に変わったが、この金融緩和状況はしばらく続きそうだと言われている。
しかし日本経済が、大きな転換点に直面していることは疑いもない。国家破綻などありえないと言われてきたが、果たして本当にそうなのか?
これから日本経済はどう変わっていくのか? そんななかで、私たちはどのように働き、財産を築いていくべきなのか? 個人の防衛手段として外貨投資や、副業のすすめなど、具体的な対処法や、価値観の切り替えなども指南する、著者渾身の一冊!
はじめに
第一章【インフレ分析編】食品から家電まで、新しいインフレが襲いかかる(1.インフレが始まった
2.暮らしを脅かすインフレ
3.日本政府の物価対策の限界)
第二章【円安分析編】円安は私たちを幸せにしない、輸出メリットは過去の話(1.輸出促進の限界
2.賃上げだけでは救われない日本経済
3.円安で外貨の買収が増えるか?)
第三章【インフレ認識編】インフレ課税で家計は大損する(1.政府債務問題とインフレ
2.インフレ課税
3.預金金利1%でどのくらい高齢者が救われるか?)
第四章【インフレ対策編その1】ジリ貧対策としての外貨運用、個人の運用術(1.顕在化した円資産リスク
2.FXと暗号資産
3.ロボットアドバイザーとシステム・トレード)
第五章【インフレ対策編その2】個人が稼げる新副業時代(1.なぜ、今、副業なのか?
2.自分でスキルを磨く時代
3.テクノロジーが変える組織と個人の大転換)
おわりに