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レモンパイはメレンゲの彼方へ
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あらすじ・概要
ずっと会っていなくても、ずっと憶えてる。トラのバターのホットケーキに、森で見つけた卵のカステラ。幸福な時間と匂いは、いつまでも本のなかにある。『どうぶつゆうびん』『ふってきました』など著作多数の人気絵本作家が綴る、書き下ろしエッセイ集。
春
さもなくばフルーツサンドを
ひなあられ秘密の小部屋
おはぎを庭で育てる
おいなりさんの立場
ああ、うるわしきショートケーキ
あんパンは偉いやつだ
星を数えながらジャムを食べる
ビスケットでご機嫌さん
夏
心を満たすあんみつの奥深さ
レモンパイはメレンゲの彼方へ
さわやかなゼリーは信用できるのか?
昭和喫茶のピザパイを讃える
プリンはほんのり温かいうちに
さらふわかき氷に埋もれてみる
おねだり女のアイスクリーム
ときめきのパフェ道
ポップコーンはへっぴり腰で
秋
月餅に訊け
威勢よくせんべいをかじる
二宮さんちのクッキー
マロンシャンテリーの「おほほ」な気分
森の木陰でどら焼きを
ドーナツがどんどん出てきて止まらない
仁義なきシュークリーム
焼き芋にまたがって
湯気の中のふかふか肉まん
ホットケーキのバターはゆっくりゆっくり溶けていく
冬
紅白おしくら饅頭合戦
コロッケひとつ! すぐ食べます
アップルパイが熱くて持てない
スコーンを焼く午後のひととき
お楽しみ会のマドレーヌ
カステラにしみじみ向き合う
キャラメルなんかで死にたくない
餅と、かじかんだ手
マフィンのふちはカリカリに
チョコバーをぎゅっと握りしめる
あとがき
紹介したおやつと本