2023.04.17

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集英社がウェブニュースメディアに進出。 ローンチ1年で大躍進を続ける「集英社オンライン」

「オール集英社エンタメ」をスローガンに月間約1億PVを達成

集英社はこれまで、漫画、文芸、ファッション、スポーツ、カルチャーなどについて、さまざまなIPと媒体を創出し、紙だけでなく、それぞれから派生したウェブメディアでも情報を世に送り出してきました。そんな中、紙媒体に紐づいていない、独立したウェブニュースメディアとして2022年3月31日にローンチしたのが、「集英社オンライン」です。出版社によるウェブメディアとしては後発となりますが、今年3月には月間約1億P Vを達成、1年間で大きな成長を遂げたことになります。

集英社オンライン

スローガンに「オール集英社エンタメ」を掲げ、ほぼすべての既存雑誌やウェブサイトと協業。広く読まれるであろう記事の転載・外部配信に加え、新刊発行や新たな企画やイベントが行われた際には、オリジナルのパブ記事を制作して拡散に努めています。また、2008年に休刊した老舗の映画専門誌「ロードショー」の名前を復活させ、映画に関する記事は同コーナーで発信するなど、集英社の新旧レーベルをフル活用しているのです。

漫画を強みとする集英社ならではのコンテンツ

2022年9月には、「週刊ヤングジャンプ」で『ゴールデンカムイ』の長期連載を終えた著者・野田サトル氏の一万字インタビューを全4回にわたって掲載。執筆を終えた心境や、作品に込めた思い、連載時の知られざるエピソードなどをたっぷり語っていただき、大きな反響がありました。この記事によって、「集英社オンライン」の役割のある側面を社内外に広く示すことができました。

野田サトル氏インタビュー

昨年4月に連載終了した『ゴールデンカムイ』について独占的に記事配信できたことは、
3月末にローンチした「集英社オンライン」にとって大きな推進力となった
©野田サトル/集英社

『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の連載終了直後に、Twitterで漫画家引退を発表した赤坂アカ氏には、編集部の協力で独占取材を敢行し、真相を改めて語っていただいたことも。季節のデジタルマンガ祭「春マン!!」の2023年のタイミングでは少女漫画誌の編集部・デジタル販売部とタッグを組み、神尾葉子氏(『花より男子』)らのリレーインタビューを掲載するなど、漫画を強みとする集英社ならではの記事を多く発信しています。

ニュースやエンタメなど豊富なオリジナル記事を展開

ただし、こうした社内協業だけでPV数を伸ばしてきたわけではありません。「集英社オンライン」を牽引しているのは、豊富なジャンルのオリジナル記事です。2022年秋にはニュース班を始動させ、事件・時事ネタを独自の視点と取材力で記事化。さらにエンタメ、教養、ビジネス、ヘルスケア、グルメ、スポーツなど、毎日の暮らしに役立つ記事や動画コンテンツを展開しています。

最盛期は月に360本、1本1本の記事の精度を高める方針に変えた現在でも、月間250本の記事をコンスタントに配信。Yahoo!ニュースやスマートニュースなどの外部配信で記事をヒットさせるだけでなく、関連記事を紐づけることで、サイト全体のPVのボトムアップに成功しています。

様々なジャンルの記事

さまざまな分野において、独自の視点から切り込んだ記事が好評
©集英社オンライン

新スローガンは「ニュースを本気で噛み砕け」

出版社や新聞社のニュースサイトだけでなく、この1〜2年でテレビ局が続々と参戦したことから、現在、ウェブメディアを取り巻く環境は氷河期と言われています。ネットの広大な海に広がる数多のニュースの中で、「集英社オンライン」の持ち味はやはりエンタメ力。ローンチ2年目の今、スローガンに「ニュースを本気で噛み砕け」を掲げました。ニュースの主役や登場人物たちに、どこよりも「本気」で近づき、わかりやすく「噛み砕いて」届けるのが信条です。

今後は会員機能を実装し、ニュースレター配信やイベント実施を企画中。動画コンテンツも強化する予定です。周辺への本気の取材、噛み砕いたわかりやすさをプラスαで加えて届けることが「集英社オンライン」の使命。どんな記事であっても、そこには必ず主役となるヒーローがいて、ドラマがあります。そんなヒーローたちを見つけるウェブメディアとして、今後も読者やユーザーの“知りたい”に応えたいと考えています。

集英社オンラインはこちらから
https://shueisha.online/

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