2023.07.14
創刊40周年を迎えた「LEE」が体現する 「読者の声」を起点にした雑誌メディアのあり方
40年読者に愛され続ける理由
“心地よいおしゃれと暮らし”を求める女性のためのライフスタイル情報を届ける「LEE」は、1983年5月に創刊し、今年で40周年を迎えました。
主な読者は家事や子育て、仕事など、家庭や社会で担う役割が多いマルチタスク世代。日々を慌ただしく過ごしている30〜40代の女性が中心です。ライフスタイルが多様化する現在を生きる読者は、ロールモデルを見つけにくかったり、SNSなどで他者と比較したりしてしまい、一層悩みや本音を吐き出せないまま抱えこんでしまうことも。
「LEE」が目指すのは、読者の抱える思いを捉え、自分の選択に安心したり、自信を持てる情報を得られたりする「居場所」のような存在です。
読者に寄り添い肯定する特集
編集ポリシーのひとつが、読者の悩みに寄り添うこと。「LEE」には、読者ブロガー組織「LEE100人隊」という、女性誌では先駆け的存在となるファンコミュニティがあります。彼女たちの発信をヒントにしたり、読者へのアンケートやヒアリング取材を行ったりすることで、リアルな声を抽出し、企画に反映しています。
特に夫や子供とのコミュニケーション、母親との関係など言葉にしづらい悩みに共感したり励まされたり。読者の本音を切り取る読み応えのあるモノクロページを毎号充実させているのが特徴です。
“最旬”や“最新”に特化したトレンドメディアではなく、“好き”や“定番”を肯定する特集づくりもポリシー。ただトレンドを追いかけることよりも、変わらず愛されているもの、定番のアイテムに光を当てる発信も大切にしています。最近では、長く愛され続ける「カジュアル名品」というワードが読者の支持を集めています。
LEE発等身大の“暮らしのスター”と、雑誌としての安心感
料理家の栗原はるみさんやモデルの雅姫さん、スタイリストの伊藤まさこさんなど、洗練されていて自分らしいライフスタイルを体現するスターの存在も「LEE」の特徴です。その筆頭的存在が栗原さん。それまでレシピといえば料理のプロの提案が当たり前だった創刊3年目の1985年、編集部は当時専業主婦だった栗原さんの感性に着目。家族のためにつくる料理をいち早く特集し、読者の共感を呼びました。
雅姫さんに着目したのも読者の反応から。「モデルの雅姫さんがリフォームした家が素敵!」と編集部で話題になり、1999年の4月号で初めてルポ取材をしたところ、読者から大反響。それをきっかけに、アンティーク食器、リネン、カゴなどの雑貨使いなど、雅姫さんの暮らしのこだわりやインテリアを毎月のように取材するようになりました。
創刊以来、変わらない編集スタンスはあくまで読者起点であること。日々心地よく、共感できるおしゃれや美容、そして悩みや不安を共有できる特集。また、本誌・ウェブ・ファンコミュニティ・「LEEマルシェでの通販」と、「LEE」の世界は広がり続けています。それらを通して、これからも「LEE」は安心感と信頼感のあるメディアを目指します。
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