2024.08.21

シェア

パラスポーツの魅力を伝えるべく取材し続けて8年目。「パラスポ+!」が目指す未来


「東京2020パラリンピック」終了後も発信を継続

パラスポーツの面白さをもっと知り、楽しみ、応援するための情報発信サイトとして2017年にスタートした「パラスポ+!」は、今年の8月で8年目を迎えました。当初は「東京2020パラリンピック」に向けた取り組みでしたが、パラスポーツへの注目を一時的なムーブメントで終わらせたくないとの思いから、大会終了後もサイトの運営を継続。パラスポーツの魅力やアスリートの偉大さを取材し、オリジナル記事を発信し続けています。

「パリ2024パラリンピック」に向けた新たな取り組み

「パラスポ+」『至近距離のパラリンピアン』記事より

今年は、パラスポーツ最大の祭典「パリ2024パラリンピック」に向け、5月からシリーズ連載『至近距離のパラリンピアン』をスタート。2000年からパラスポーツを取材している第一人者で、義足の女性の写真集『切断ヴィーナス』でも話題を呼んだ越智貴雄氏をフォトグラファーに起用しました。パラ陸上の佐藤友祈選手や車いすラグビーの中町俊耶選手、車いすテニスの上地結衣選手など、メダルの期待がかかる日本のトップアスリートに密着。ときに3時間もの撮影を行い、選手たちの表情を間近で切り取っています。
また、アスリートとしての側面だけでなく、競技を始めるに至った経緯や人生をクローズアップし、ありのままの素顔を引き出しています。取材を重ねてきた編集部が魅了されるのは、パラアスリートたちの言葉。「失ったものを数えるな 残されたものを最大限生かせ」というパラリンピックの精神を体現し、スポーツをすることの純粋な喜びに満ちた選手の発言は必読です。パラカヌーの瀬立モニカ選手は「カヌーで川に浮いていたら、障害があるとは誰にもわからないので、普通に怒られたり励まされたりする。先入観なくみんなが声かけてくれるのがすごく嬉しい」と語ってくれました。

「パリ2024パラリンピック」には、「パラスポ+!」で活躍しているライター&カメラマンが現地入りし取材を敢行。さらに今回はSNSにも力を入れ、試合会場の熱気や環境問題に配慮した大会の取り組みなど、現地でしか知り得ない生の情報をアップしていきます。

パラスポーツをもっと気軽に、もっと身近に

技術と精神を磨き上げた選手が世界中から集うパラリンピックは、パラスポーツにスポットライトが当たる絶好の機会ですが、「パラスポ+!」が応援しているのはトップアスリートだけではありません。パラスポーツのおもしろさを積極的に発信することで、「自分もやってみたい」と気軽に挑戦をする人たちを増やして裾野を広げたい。パラスポーツの知名度と理解度を高めることが、のちには多様性、受容性のある世の中の実現に繋がっていくと信じています。今後は、選手たちを支援している自治体や企業への取材記事も配信予定。彼らがなぜ熱心にパラスポーツを支援しているのか、その背景を深掘りしていきます。障がいの有無や性別・年齢にかかわらず、誰もがいきいきと生活し活躍できる、ダイバーシティを認め合う社会を目指して。「パラスポ+!」はこれからも、パラスポーツをさまざまな角度から応援するコンテンツを発信していきます。

一覧に戻る