2022.02.15
毎年恒例、日本最大級のビッグイベント! ジャンプの魅力が詰まった「ジャンプフェスタ」
1999年から23年続くジャンプマンガの祭典
1999年より行われている「ジャンプフェスタ」は、集英社が発行する「週刊少年ジャンプ」「少年ジャンプ+」「Vジャンプ」「ジャンプSQ.」「最強ジャンプ」の5誌が合同で主催する毎年12月末恒例のビッグイベントです。
2000年からは幕張メッセで開催。オリジナルグッズ販売エリア、原画や商品が展示される主催&協賛社ブースのエリア、マンガ家やアニメの声優が登場する「ジャンプスーパーステージ」エリアの3つのエリアを設置、ジャンプマンガの魅力をたっぷり味わえる企画が盛りだくさんで、誰でも無料で参加することができます。
『ONE PIECE』『BLEACH』『銀魂』『黒子のバスケ』などが続々アニメ化され、原作と共に大人気を博した2000年代後半から2010年代初めにかけては、2日間で20万人弱のファンが来場するなど大きな話題を呼びました。
一企業が主催するイベントとして日本最大級と言っても過言ではありません。近年は女性ファンやファミリー層も目立ちます。
「ジャンプフェスタ2021」は初のオンライン開催
たくさんのファンに愛されてきたビッグイベントですが、2020年末の「ジャンプフェスタ2021」は新型コロナウイルス感染拡大により幕張メッセでの開催が不可能に。
ただし編集部はもちろん、イベントを運営する宣伝部などの製作スタッフから「中止」という言葉が出ることは一度もありませんでした。20年以上続いているイベントを途切れさせてはいけないという使命感から、8月には初のオンライン開催を決断。システムやアプリの開発を急ピッチで進めました。
お目当てのマンガだけでなく、新しい作品との出会いの場として機能してきた「ジャンプフェスタ」をオンラインで開催するためこだわったのは、いかにリアルな「ジャンプフェスタ」を再現するかということ。
最終的に、CGで構成したバーチャル会場「ジャンフェス島」内でアバターを動かし、さまざまなコンテンツの視聴や体験ができるオープンワールドを作成。各所にちりばめられた仕掛けやイベントを通じて、たくさんのジャンプマンガ作品と出会える仕組を構築し、「ジャンプフェスタ2021 ONLINE」として開催にこぎつけました。
これまで来場できなかった地方のファンが参加できると喜んでくれたことは、うれしい反応でした。また会場限定販売だったグッズをECサイトで購入できるようにしたため、売上が大きく伸び、オンライン開催は成功とよべる結果となったのです。
「ジャンプフェスタ2022」はハイブリッド開催
そして2021年末に行われた「ジャンプフェスタ2022」は、前年と同様のバーチャル会場「ジャンフェス島」に加え、幕張メッセでの有観客イベントを復活。初のハイブリッド開催を実現しました。
「ジャンフェス島」は世界観の設定やストーリー作りをさらに追求。普段RPGゲームをしないライト層でも楽しめるよう丁寧に導入を作り込み、「ジャンプフェスタ」の世界を日本中どこにいても楽しめるようにパワーアップさせました。
リアル会場は事前応募・抽選による招待制とし、2日間で4万人に限定。感染対策・入場管理など万全な体制で実施しました。2年ぶりに家族連れのグループなどで賑わう会場を見て、泣きそうになるほど喜んだスタッフも。ジャンプマンガのファンだけでなく、運営側にとっても幕張メッセでの開催は感慨深いものとなりました。
この2年の経験を経てオンラインという新たな可能性を広げた「ジャンプフェスタ」ですが、会場で体験してもらうリアルな感動も大切にしたいという方向性は変わりません。幕張メッセに実際に足を運んで味わえる経験には、熱量も心への刺さり方も深いものがあると信じているからです。
新型コロナウイルス感染拡大防止という、これまでに経験したことのない課題に向き合いながらも、集英社の顔ともいうべきジャンプの名に恥じないイベントを開催し続けられたのは、ジャンプマンガを愛してくださるファンの方々がいたから。オンラインでの開催はもちろん、多くのファンに集まっていただけるリアル会場での開催を目指し、「ジャンプフェスタ」チームは1年を通して活動を続けています。