書誌情報
集英社文庫
大江戸かあるて 鍼のち晴れ
著者
あらすじ・概要
幼い頃に父と母を亡くし、貧しさと戦ってきた17歳の駿。誰よりも辛く苦しい経験をした彼は、弱き者を守る医者になるべく、江戸にある日本一の講習所“杉坂鍼治学問所”に入所する。腕は確かだが、偏屈で守銭奴の間市に師事するも、間市が患者の命よりもお金を優先する姿勢に疑問を抱く。そんな中、余命幾ばくもない吉原の元遊女とその息子に出会う。患者の命か、金か? 江戸一番の医者をめざす心優しい青年に現実が突きつけられたとき……。感動と学びが詰まった、青春時代長編。
第一章 鍼の重み
第二章 最後の鍼
第三章 恋は盲目
第四章 信長の茶器
第五章 明日葉の記憶