書誌情報
集英社オレンジ文庫
若旦那さんの「をかし」な甘味手帖北鎌倉ことりや茶話
著者
あらすじ・概要
家事代行サービスの会社で働く秋月都。
ある日、都は急病のスタッフに代わり、北鎌倉に派遣されることに。
辿りついたのは、家事代行どころか、住みこみの家政婦がいても
おかしくなさそうな大きなお屋敷。
庭には枝垂れ花桃が咲き乱れ、猫が幸せそうに寝ころんでいる。
和装の青年が都を出迎えるが、彼は羽鳥一成という名の若き和菓子職人で、
このお屋敷は、彼の工房兼、住居だったのだ。
一成の作る和菓子は見事な出来映えで、常連客も多い。
人知れず、和菓子に苦い思い出のあった都だが、彼の作る和菓子に触れるうち、
心の変化を自覚するようになり――。
日々鍛えた料理の腕で、羽鳥家の“定期契約プラン”を勝ち取った都は、
いっとき閉店してしまっていた甘味処「ことりや茶房」の再開にも
関わることになるが……?
大丈夫。つまずいても、次の一歩を踏みだせる――。
『ゆきうさぎのお品書き』の小湊悠貴が贈る、あたたかでほっとする物語。