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書誌情報

集英社文庫(日本)

鏡のなかのアジア

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著者

著者:谷崎 由依

あらすじ・概要

言葉の魔力がいざなう、まぼろしのアジアへ──
遙かな歴史を持つチベットの僧院、台湾の雨降る小さな村の不思議な出来事、熱帯雨林にそびえる巨大樹だった男の過去……
珠玉の幻想短編集

九つだけの家が建ち、shito、shitoと雨の降る村へ、出稼ぎから男が帰ってくる。だが、家にいたのは女房と、顔中に髭を生やした熊のような男。もしかして、おれはほんとうは死んでいて、あの見知らぬ男はおれの生前の姿なのだろうか──?(「Jiufenの村は九つぶん」)チベット、台湾、クアラルンプール……。遙かなる土地の記憶を旅する幻想短編集。第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞作。