書誌情報
集英社文庫
鏡のなかのアジア
著者
あらすじ・概要
【第69回芸術選奨 文部科学大臣新人賞(文学部門)受賞作】チベット、台湾、クアラルンプール、京都……。言葉の魔力がいざなう、アジアへの旅路。はるかな歴史を持つ僧院で少年僧が経典の歴史に触れる「……そしてまた文字を記していると」、雨降る村でかつて起こった不思議な出来事を描く「Jiufenの村は九つぶん」、時空を超え、熱帯雨林にそびえる巨樹であった過去を持つ男の物語「天蓋歩行」など、アジアの土地をモチーフに、翻訳家でもある気鋭の著者が描く、全五編の幻想短編集。
……そしてまた文字を記していると――チベット
Jiufenの村は九つぶん――台湾、九フン
国際友誼――日本、京都
船は来ない――インド、コーチン
天蓋歩行――マレーシア、クアラルンプールほか