書誌情報
集英社文庫(海外)
ポケットマスターピース09E・A・ポー
著者
あらすじ・概要
内容紹介
すべての原点にポーがいる。
代表的ゴシックホラー、美しく構築された名詩、史上初の推理小説や暗号小説、SF作家たちに影響を与えた海洋冒険長編。あらゆる文学を進化させたポーの世界とは? 小説家・桜庭一樹による翻案2作も加えた、唯一無二のポー集全20編。 (解説/鴻巣友季子)
鴻巣友季子 桜庭一樹=編
編集協力=池末陽子
【収録内容】
大鴉
アナベル・リイ
黄金郷
モルグ街の殺人
マリー・ロジェの謎
盗まれた手紙
黄金虫
お前が犯人だ! (翻案)
メルツェルさんのチェス人形(翻案)
アッシャー家の崩壊
黒猫
早まった埋葬
ウィリアム・ウィルソン
アモンティリャードの酒樽
告げ口心臓
影
鐘楼の悪魔
鋸山奇譚
燈台
アーサー・ゴードン・ピムの冒険
解説 鴻巣友季子
作品解題 池末陽子
E・A・ポー著作目録
E・A・ポー主要文献案内
E・A・ポー年譜
著者について
ポー,エドガー・アラン
1809.1.19-1849.10.7。アメリカ合衆国の小説家。マサチューセッツ州ボストンに生まれる。生まれて間もなく父が失踪、母が病死したため、養父母とともに6歳で渡英、11歳で帰米。ヴァージニア大学中退、陸軍士官学校放校の後、各紙誌に詩と小説を投稿、『壜の中の手記』が懸賞に当選。以後、雑誌編集の仕事の傍ら、ゴシック小説の金字塔「アッシャー家の崩壊」や推理小説の原点「モルグ街の殺人」などを執筆。36歳で発表した詩「大鴉」が好評を博すが、晩年は妻の病気、経済状況や健康の悪化などで苦しみ、後世に様々な憶測を呼び起こす謎の死を遂げる。SF、ミステリ、ゴシック、ホラーの分野での現代作家への影響は計り知れない。
鴻巣友季子(こうのす・ゆきこ)
東京都生まれ。翻訳家。お茶の水女子大学英文科大学院修了。
桜庭一樹(さくらば・かずき)
1999 年に「夜空に、満天の星」(『AD2015 隔離都市ロンリネス・ガーディアン』と改題)で第1回ファミ通エンタテインメント大賞に佳作入選。〈GOSICK〉シリーズ、『推定少女』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』などが高く評価され、注目を集める。2007 年『赤朽葉家の伝説』で第60 回日本推理作家協会賞、08 年『私の男』で第138 回直木賞を受賞。
池末陽子(いけすえ・ようこ)
1970 年山口県宇部市生まれ。広島大学大学院社会科学研究科(国際関係論専攻)博士課程前期修了。金沢大学大学院法務研究科(法務専攻)博士号取得。専門はアメリカ文学/文化研究。現在、京都市立芸術大学音楽学部、他、兼任講師。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)