書誌情報
随筆/ノンフィクション/他
京大建築 学びの革命
著者
あらすじ・概要
驚きと喜びの建築に向けて。
一人の若手建築家が京大に着任。教師としてはなはだ未熟な若者が、さらに未熟な若者たちとさまざまなことにチャレンジする。何より、「教える、学ぶ」という人間の根源的な姿勢を通して、お互いに切磋琢磨。28年にわたる歴史の証人(学生)たちとの対話を、言葉を、事件を、その顛末を記す。建築の驚きと喜びを伝える、建築思考の入門書。
「振り返ってみてつくづく感じたのが積み重ねた時間の重さ、そしてその間の出会いと学びのありがたさだ。素晴らしい学生たちと出会い、多くの建築家や社会で生き生きと活躍する人材が出てくれた。自由に活動する個人もいれば組織を引っ張る頼もしい連中もいる。そして私自身がほんとうに多くの刺激を受けた。学んだといってもいい。竹山研は、決して師から弟子への一方通行の場ではなかった。」(序―「庭」というイメージ より)
【目次より抜粋】
序―「庭」というイメージ
0 旧約聖書のころ 第0世代 1992-93
1 新時代の到来 第1世代 1994-96
2 世界とつながる場所 第2世代 1997-2003
3 文学的感性 第3世代 2004-07
4 個性が花ひらく 第4世代 2008-11
5 自由を謳歌して 第5世代 2012-20
エピローグ 問いを発し続けること
学生たちから贈られた言葉
【著者略歴】
竹山聖(たけやま せい)
1954年、大阪府生まれ。建築家、京都大学名誉教授。日本建築設計学会会長。東京大学博士(工学)。設計組織アモルフ主宰。京都大学卒業後、東京大学大学院進学。在学中に「設計組織アモルフ」開設。パリ、バレンシア、香港などの大学でも教鞭をとる。代表作品は瑠璃光院白蓮華堂、大阪府立北野高校、強羅花壇、べにや無何有ほか。著書に『独身者の住まい』(廣済堂出版)、『ぼんやり空でも眺めてみようか』(彰国社)、『庭/のびやかな建築の思考』(A&F・共著)など。