書誌情報
集英社文庫
家族のあしあと
著者
あらすじ・概要
父がいた、母がいた、きょうだいがいた――。シーナ少年が海辺の町で過ごした黄金の日々。家族ほどはかなく脆く変動する「あつまり」はない――。海辺の町へと移り住み、大家族とともに過ごした幸福な日々は、「家のヒミツ」と背中合わせなのだった。若々しい母の面影、叔父との愉快な出来事、兄・姉・弟に対する複雑な思い、そして父との永遠の別れ…。戦後日本の風景を、感受性豊かな少年の成長を通して描く、豊饒な私小説世界。『岳物語』前史、謎多き大家族の物語。
むじな月
長椅子事件
小さな山と浅い海
小学生もつらいよ
トロッコ大作戦
ドバドバソース
おっさんのタカラモノ
蟹をたべなさい
シャックリの大男
かいちゅうじるこ
家のヒミツ
大波小波
もうじき夏がくる
あとがき
文庫版のためのあとがき