書誌情報
集英社文庫
蝦夷太平記 十三の海鳴り
著者
あらすじ・概要
ときは鎌倉末期。蝦夷管領、安藤又太郎季長の三男・新九郎は父から出羽の叛乱鎮圧を命じられる。ことの首謀者で幕府方を標榜する叔父の安藤五郎季久に対し、天皇方と手を組み討幕を目論む季長。一族や領地の垣根を越えて、北朝と南朝に分かれて争う時代の波は東北にも広がり、大規模な戦の影が迫る――。幕府と朝廷に翻弄されながらも、新九郎はアイヌとの関係を築いて人びとを守り、逞しく活躍する。これまでの歴史解釈に大きな一石を投じる安部版「太平記」シリーズ第3弾。
第一章 蝦夷管領家
第二章 熊狩りの罠
第三章 外の浜安藤家
第四章 渡党アイヌ
第五章 大塔宮
第六章 巌鬼山神社
第七章 内乱前夜
第八章 虚々実々
第九章 トリカブト
第十章 それぞれの夢
第十一章 羆の風
第十二章 月の神さま
第十三章 都へ
第十四章 真言立川流
第十五章 独自の道
あとがき