書誌情報
集英社文芸単行本
さざなみの彼方
著者
あらすじ・概要
時は戦国。茶々(淀殿)は幼い頃、住んでいた城を信長に落とされた。父が自害に追いやられるも、生まれた時から共に育ってきた大野治長に守られ、逃げることができた。治長は茶々を一生守ると誓い、茶々も彼にそばに居てもらいたいと願う。その後、ふたりは柴田勝家の元に身を寄せたが、今度は秀吉に城を攻められ、茶々の母が自害する。そして二度目の落城を経験した茶々は、秀吉に側室になれと言われてしまい……。二度の落城。許されぬ裏切り。家康の脅威。運命に翻弄されながらも、互いを思い合う茶々と大野治長の姿を描く、歴史恋愛小説。
序章 繋ぐ手
第一章 乳母子の誓い
第二章 密か心
第三章 敵わぬ愛
第四章 罪の翳
第五章 別れ路
第六章 いきたい場所
第七章 父と子
最終章 さざなみの彼方