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集英社オレンジ文庫
月下冥宮の祈り冥王はわたしの守護者
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あらすじ・概要
冥界に迷い込んだ記憶喪失の女子高生と、孤独な冥王の出会いに隠された本当の意味とは——?
ミランが目覚めると、そこは見知らぬ花畑。名前以外の記憶を失っており、高校の制服以外、素性のわかるような物も持っていない。ここはどこなのか、自分は何者なのか——手がかりを求めてさまようミランは、不思議な老女と遭遇し、『お屋敷』へ行くよう言われる。なんとか辿り着いた『お屋敷』で、ミランは銀髪の美青年リヒトと出会い、ここが死者の魂を浄化する冥界で、彼は冥王だと聞かされる。彼によれば、ミランは死んでおらず、魂だけが冥界に来ているらしい。記憶を取り戻して現世へ帰るため、亡者を冥界に送る仕事を手伝うことに。厳しくもやさしいリヒトに、どこか懐かしさを覚えるミランは、次第にこのまま冥界へ残りたいと思うようになり…?