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江戸前 通の歳時記

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著者

著:池波正太郎

あらすじ・概要

“てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように、揚げるそばからかぶりつくようにして食べていかなきゃ”「通のたしなみ」より。―料理人が喜ぶ意外な食べ方から、小鍋だて、白魚の卵落とし、鯛茶漬、小鰭の新子等々、旬の味を堪能する料理まで。食通作家をうならせた酒肴のメニューと人生の折々に出会った忘れられない味。本当の通のたしなみを知る食道楽による名エッセイ集。

一章 江戸前とは(深川の二店)
二章 味の歳時記([一月]橙
[二月]小鍋だて
[三月]白魚と蛤
[四月]鯛と浅蜊
[五月]鰹とキャベツ
[六月]鮎とさくらんぼ
[七月]茄子と白瓜
[八月]トマトと氷水
[九月]小鰭の新子と秋刀魚
[十月]松茸と栗
[十一月]葡萄と柿
[十二月]柚子と湯豆腐など)
三章 江戸の匂いのする情景(どんどん焼
好物雑感
小説の中の食欲
東京の下町)
四章 通のたしなみ(鮨屋へ行ったときはシャリだなんて言わないで、普通に「ゴハン」と言えばいいんですよ。
そばを食べるときに、食べにくかったら、まず真ん中から取っていけばいい。そうすればうまくどんどん取れるんだよ。
てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べていかなきゃ。
たまにはうんといい肉で、ぜいたくなことをやってみないと、本当のすきやきのおいしさとか肉のうま味というのが味わえない。
コップに三分の一くらい注いで、それを飲みほしては入れ、飲みほしては入れして飲むのがビールの本当のうまい飲み方なんですよ。)
五章 食べる(食べる)
池波正太郎略年譜
収録単行本
巻末イラストエッセイ――矢吹申彦