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集英社インターナショナル

味なニッポン戦後史(インターナショナル新書)

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著者

著:澁川祐子

あらすじ・概要

塩味、甘味、酸味、苦味に続く第五の味覚「うま味」は日本で発見された。かつお節や昆布のうま味を抽出した「だし」をとるのは和食の伝統とされ、今や「UMAMI」は世界共通言語になっている。しかし、うま味の発見者が開発した「味の素」は、なぜ国民から敬遠されたのか? 食糧難から高度成長、バブル崩壊、格差の拡大へ――。世相とともに日本人の味の嗜好も揺れ動いてきた。基本五味に辛味、脂肪味を加えた味覚の変遷をたどれば、新たな「戦後ニッポン」が見えてくる!

第一章【うま味】「味の素」論争と「だし」神話
第二章【塩味】「自然塩」幻想と「減塩」圧力
第三章【甘味】甘くておいしい、甘くなくておいしい
第四章【酸味】酢に忍び寄るフードファディズム
第五章【苦味】日本のビールとコーヒーは「大人の味」か
第六章【辛味】引いては熱くなる激辛ブーム
第七章【脂肪味】「体にいい油・悪い油」の迷宮